次長(統括) 栗原 隆 (Takashi Kurihara) |

こんにちは。この(平成20年)10月から晴れて ISITの一員に加えてもらった
栗原です。(平成20年)4月からの半年、九州大学に長期出張していましたので、
九州大学はもちろんのこと、ISIT、福岡市、福岡市産学連携交流センター、
そして、これらを拠点として活動されている皆さま一人ひとりと身近に
接することができ、幸運でした。また、それによって、
ISITでの新たな職務に熱い思いをもって向き合うことができたように思います。
感謝することばかりです。
福岡は大学を出てから26年ぶり。戻ってきてみて、この地は人が人らしく時を
過ごせる奇跡のような都市なのだということが、まるでおいしい空気を吸った
ときの感興のように体感できました。そのような幸福感をこの歳になって
味わってしまうと、この世の金融危機にも財団運営の厳しさにも
打ち負かされることなく仲間と共に何かに挑戦することの気概が
横溢してくるから不思議です。
そういうわけですので、これからの私のISITでの活動は、
恩返しのような、幸福な未来へ向けての準備作業のような、古代人の如き感性
で支えられていくような予感がしています。
われわれはみなこの有限な地球の住人であることに
代わりなく、何かを犠牲にしてわずかな利を掠め獲るのではなく、
自ら佳きものを創造してそれを公益化してそのうちの幾分かの恩恵で未来への
糧を得る心構えが大事なのだろうと考えています。
すべてがそのように理想的に行われるなど今はありえないことです。
しかし、それは、このような考え方が「甘い」からではなく、このような考えで
世の中を生き抜いていくためには「われわれ自身の行動や成果の質がべらぼうに
高くなければならない」からです。このことがイノベーションの必要性と
責任の大きさにつながっているのです。とはいえ目標は見えているのですから
一緒に力を合わせて明るく挑戦していければと思います。
よろしくお願いします。
|
|