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平成20年度 ISIT市民特別講演会
平成20年度 ISIT市民特別講演会のご報告

 九州先端研ISITでは、情報技術をはじめとした最新の先端科学技術を紹介するとともに本研究所の活動内容などを広く市民のみなさまに知っていただくため市民特別講演会を開催いたしました。
 今回は、ISITの新たな取組みである「ナノテク」がテーマでした。当財団の新海所長他、九州大学大学院工学研究院の先生方をお招きし、本研究所が本年4月から新たに取組みを始めたナノテクについて、その研究の最前線と日常生活の関わりについてご講演いただきました。
※ご案内時のチラシ(PDFファイル)はこちら
■テーマ
「ナノテク最前線 私たちの生活が変わります」
※新生 ISIT の新たなテーマです

■日 時
平成20年11月11日(火) 13:30 〜 15:30

■会 場
NTT夢天神ホール(岩田屋本店本館7階)
(福岡市中央区天神2丁目5番35号)

■主 催 財団法人九州先端科学技術研究所(ISIT)

■後 援 福岡市

■参加者 181名

■講演概要
(1) ナノテクとは何か? −日常生活を支える最先端研究− 13:30〜14:00

財団法人九州先端科学技術研究所 研究所長 新海 征治

 最近テレビや新聞でよく“ナノテク”という言葉に接するようになりました。“ナノテク”は2000年頃から急速に進歩した最先端サイエンスですが、現在の私達の日常生活と深い関係を持つようになってきました。例えば、環境、エネルギー、医療などの分野で革新的な進歩を次々ともたらしつつあります。
 講演では、ナノテク研究の最前線について紹介するとともに、私たちの日常生活との関わりについて議論しました。

◆講師プロフィール
昭和47年 九州大学大学院工学研究科博士課程修了
  同年 工学博士号取得
昭和63年 九州大学工学部教授
平成16年 紫綬褒章受賞
平成20年 財団法人九州先端科学技術研究所 研究所長



(2) ナノテクで病気を治す 14:00〜14:30

九州大学大学院工学研究院 准教授 新留 琢郎 氏

 金ナノ粒子でできた金ナノロッドは、近赤外光を吸収し熱を出す性質があります。この性質を利用して、がんを治療する研究を紹介しました。
 発生する熱で直接がん組織を傷害するだけではなく、薬剤をがん組織だけに作用させることもできるこの技術は副作用の少ない抗がん剤治療に応用できると期待しています。

◆講師プロフィール
平成6年 九州大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了
  同年 理学博士号取得
平成19年 九州大学大学院工学研究院 准教授



(3) ナノテクで創る未来自動車 14:30〜15:00

九州大学大学院工学研究院 教授 石原 達己 氏

 未来自動車として、空気を汚染することなく、ガソリンをなるべく使わない、低燃費の自動車が求められています。そのためには、電気自動車のための次世代電池や燃料電池が必要となります。その鍵を握るのが構造を制御した炭素、ナノカーボンです。また、ナノ技術は次世代の太陽電池の開発にも使われます。走れば走るほど空気をきれいにするような未来自動車のためのエネルギーシステムをご紹介しました。

◆講師プロフィール
昭和61年 九州大学総合理工学研究科修了
平成元年 工学博士号取得
平成15年 九州大学大学院工学研究院 教授 



(4) ナノテクが解明する食品偽装 15:00〜15:30

九州大学大学院工学研究院 教授 後藤 雅宏 氏

 米、牛肉、魚などの食品偽装が後を絶ちません。これらは本来あってはならないことです。しかし、ナノテク技術がこれらを解決します。食品の DNSは固有の遺伝子を持っており、これを利用してスーパーや家庭でも判別できる検査薬を開発中です。食の安全にもナノテクが貢献します。

◆講師プロフィール
平成元年 九州大学大学院工学研究科合成化学専攻 博士課程修了
  同年 工学博士号取得
平成13年 九州大学大学院工学研究院 教授 
平成16年 ASPION(株) 取締役兼務