SECURITY SHOW 2012

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###                 参加報告:SECURITY SHOW 2012                 ###

【会議名】SECURITY SHOW 2012
【日 時】2012年3月6日(火)〜 3月9日(金)	※8日、9日のみ参加
【会  場】東京国際展示場(東京ビッグサイト)
【U R L 】http://www.shopbiz.jp/ss/
【主  催】日本経済新聞社
【後  援】警察庁、(独)情報処理推進機構、日本商工会議所、
          全国商工会連合会、米国大使館商務部
【報告者】松本研究員


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■所感
-監視カメラやゲート管理に関する製品が大半を占めており、情報セキュリ
 ティを訴求する展示は非常に少なかった。

-昨年の震災から約一年が経ったということで、災害対策を訴求する企業も
 あった。免震に関する製品や、瓦礫の中の捜索に応用可能な技術をアピー
 ルする展示が印象的だった。また、総合警備会社の多くは災害時のBCP支
 援サービスをメニュー化していた。

-併催のNFC & SmartWORLDでは、Felica/NFCの様々な応用技術/製品が展示
 され、今後は交通カードや電子マネー以外の様々な用途にも応用されてい
 くことが予想された。
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以下、目立った展示について。

【情報セキュリティ関連】
■セコム: サイバー攻撃対策サービス
-侵入探知といった入り口対策だけではなく、情報漏洩等を防ぐ出口対策を
 重視。
-出口認証、ブラックリスティング、外部送信メール監視(BCCに特定メール
 アドレスを設定)、振る舞い探知
-完全自動ではなく(現状無理)、通信の人手による監視を組み合わせる。
-2月からサービス開始

■三菱電機: DIGUARD, クラウド向け暗号技術
-セキュリティ関連ソリューションを"DIGUARD(ディガード)"としてブラン
 ディング(総合電機メーカでセキュリティ関連ソリューションのみでブラン
 ディングしているのは三菱のみと思われる)。
-クラウド向け暗号技術は、NTTと共同研究した属性ベース暗号技術。三菱
 情報技術総合研究所の展示。Webベースのファイルサービスのデモを行っ
 ていたが、ビジネス展開は未定。

■SONY, Felica Networks: Felica, 認証コンセント
-Felicaチップのシリーズ展開。Felica Lite(メモリ容量や通信路の暗号化
 といった機能を見直しチップサイズを縮小することで低コスト化。カード
 や端末以外の形態(シールやリストバンドなど)にも対応し、ショップの会
 員証といった用途に向ける(決済への適用は難しい)。
-Flica Lite-S。Felica Liteのチップをさらに縮小し、かつカード側から
 リーダ/ライタの認証機能を追加。
-Felica Plug(NFC Dynamic Tag)。NFCを使った通信技術。製品展示としては
 体重計とTVのリモコン間で通信することで、TV上で健康情報を閲覧可能と
 するといったサービス。
-認証型コンセントは製品ではなく技術としての展示。コンセント(アウト
 レット)側にNFCリーダ/ライタ、プラグ側にNFCチップを埋め込み、差す際
 に認証を行う。認証に失敗すると電力が供給できないといった利用(盗電防
 止)の他、従量課金や、ブレーカ切断時に特定の機器(PCやUPS等)について
 は供給断させないといった利用法が可能。
-しかしコンセントに埋め込むには電気工事士の資格が必要であったりと、
 SONY単独でのビジネス展開は困難であるため、アライアンスも含めビジネ
 ス化のスキームを検討中とのこと。

■AXSEED: SPPM(Smart Phone Policy Manager)
-今ショウで唯一のMDM(Mobile Device Management)製品の展示。
-AndroidおよびiOSに対応。アプリケーション、ネットワーキング、また
 各種機能(カメラ等)の使用ポリシイを管理可能。サーバ側はクラウド
 (ASPと同義になっているが…)サービスを用い運用。
-BYODへの対応は、現状スコープ外。


【監視カメラ関連】
-監視カメラ関連の展示は非常に多く、専門メーカ以外にも総合警備会社
 (SECOM, ALSOK等)、総合電機メーカ(Panasonic,三菱,NEC等)が自社ソ
 リューションの一環として展示。
-監視カメラの現況として、映像の伝送方式により三種類に大別される。
 =同軸によるアナログ伝送方式
 =同軸上でのHDのデジタル伝送方式(HD-SDI)
 =Ethernet上でのデジタル伝送方式
 現状は三方式の入り混じった過渡期にある。問題となるのはケーブリング
 であり、同軸を敷設した設備を一気にEthernetに置き換えるのは困難なた
 め移行は徐々に進む模様。またEthernet配線でも、電力供給を統合するた
 めにこの分野ではPoE(Power over Ethernet)が普及している模様。
-総合警備会社や総合電機メーカは、監視カメラ画像の処理技術に力を入れ
 る(クラウドとの連携、顔や車のナンバーといった画像認識など)ことで差
 別化を図っている。
-その他の差別化としてはスマートフォンとの連携(画像をスマートフォン
 に転送)、暗所への対応などがあり、また富士フイルムやタムロンといった
 光学メーカはレンズ技術を活かした高画質を訴求していた。

■ルクレ ArobaView
-マルチカメラベンダ(Axis, Panasonic, Canon, Sony, TOA, 東芝など)に対
 応する、監視カメラの制御/モニタ用ソフトウェアベンダ。カメラ自体は扱
 わず、ソフトウェアのみをビジネスにしている。
-やはりデジタル(IP通信)対応カメラはPoE対応が主流とのこと。

■Panasonic eX-SG
-監視カメラ製品を中心とした展示。店舗、駐車場、ガソリンスタンド、銀
 行ATM、病院、マンションなど、設置場所(利用シーン)毎にセットを組ん
 で展示しており、展示の分かりやすさ、アピール力としてはショウ内でも
 群を抜いていると感じた。


【防災関連】
■マスプロ電工: PROT DETECTOR
-ミリ波パッシブ探知(熱雑音)によるボディスキャナー
-空港で用いられている金属探知機とは異なり、非金属の危険物(液体、粉
 体、非金属の刃物など)も探知可能。
-またミリ波を使ったアクティブ探知とは異なり人体への影響が全くなく、
 また不必要なまでに解像しないという特徴を持つ。
-空港以外にもデータセンタの入退室ゲートなどへの適用も目指す。
-赤外線と異なり障害物を通しても検出可能という利点を活かし、災害時の
 瓦礫等の下の捜索に適用可能な技術を開発している。

■(株)Ideal Brain(アイディールブレーン): μソレーター
-免震構造フローリング技術。ステンレス製シートと、その上に乗る滑走プ
 レート間のμ(摩擦係数)を10%程度とすることで免震効果を得る。データ
 センタや、オフィスのフリーアクセスフロアに適用可能とのこと。
-4年半前から販売しているが、やはり震災後は引合いが増えているとの事。
-起震装置を持ち込んで、人を座らせて効果を体験できる展示となってお
 り、見学者の注目を集めていた。


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