第19回 セキュリティ・安全管理総合展「SECURITY SHOW 2011」

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【会議名】第19回 セキュリティ・安全管理総合展「SECURITY SHOW 2011」
【日 時】2011年3月8日(火)〜 3月11日(金)	※但し、参加は3/10~3/11
【東京ビックサイト(東京都江東区有明3-21-1)
【U R L 】http://www.shopbiz.jp/ss/
【主  催】日本経済新聞社
【報告者】江藤研究員

3月10日(木)

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3月10日(木)−IC CARD WORLDソリューションステージ
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■WS-33
 事例から学ぶモバイル利用による業務の効率化
    <講師:九保誠氏  モトローラ エンタープライズモビリティ
            ソリューションズ 営業技術部 マネージャ>
    (14:20〜14:50)	<参加者:約100名>
[概要]
  業務向けモバイル端末をコンシューマ製品に近いフォームファクター
  で設計されたモトローラES400の紹介。欧米向けのGSM機能の携帯端末
  に、業務用バーコードリーダ機能を付与。ポケットサイズで156グラム
  、3Gネットワーク対応で業務システムに連携可能。フィールド営業、
  フィールドサービス、医療・介護現場、小売り店舗、ホテル、物流
  配送などの現場で活用可能。


■WS-34
 ブラウザ版・FeliCaカード発行システム
    <講師:塚本 二三夫氏  フォー 営業部 部長>
    (15:10〜15:45)	<参加者:約100名>
[概要]
    JR『Suica』が発売される以前から非接触ICカード『FeliCa』の発行シス
  テムの開発に着手し、10年以上が経過。『FeliCaカード発行機システム』
  の製品化や、FeliCa発行受託事業を展開。今回、FeliCa簡易発行ツール
  『PROFIT』のブラウザー版ICカード発行システムを開発、その紹介。

[所感]
   a)FeliCaというとANAのチケットレスサービスやEdy他の電子マネーのような
   商業サービスのイメージがあったが、FCFキャンパスカードとして、
     大学の学生証等でも利用が広がっていると知る。全国700余校の内、92校
   と1割以上で採用されているという。facebookのように、大学利用から
     一般社会に広がるような大きなサービスへと発展することを期待したい。


■WS-35
 リアルとの融合をさらに加速するネット基盤最新動向
 遠藤 肇氏
    <講師:遠藤 肇氏  日本オラクル 事業推進統括 テクノロジーソリュー
        ション本部 産業ソリューション部 プリンシパルセールスコンサルタント>
    (16:00〜16:30)	<参加者:約100名>
[概要]
    「ネットとリアルの融合」が実現しつつある中、更なる効果の創出に向けて
     インフラの改善/強化が急務。小売業のお客さまによる事例を中心に高い評価
   を得たオラクルの最新技術として、Oracleのインメモリ製品を紹介。
   -Oracle Choherence:分散オブジェクト・キャッシュ:処理の分散化、
			メモリデータの信頼性/可用性
   -Oracle Times Ten:インメモリ・DB:データアクセスの高速化
   上記二技術により、アプリのメモリ活用効率化、アプリ処理の効率化、
   DB処理の高速化、を実現。ヨドバシカメラ、楽天トラベル、ネットスーパー
   の事例紹介。

[所感]
   b)DBというキーテクノロジをInternetの普及やクラウドのようなITインフラ
   の変化にうまく合わせて、変化、改善、改良して提供していると感じる。
     自分のノウハウや技術もこのように対応することを考えたい。


 <第19回 SECURITY SHOW 2011>
□ セコム:
   #「ウォークスルー顔認証システム」(仮称)*参考出展
  ・立体顔画像を使った歩行型顔認証システム
    http://www.secom.co.jp/corporate/release/2010/nr_20101227.html 
   Q.メガネやマスクをした場合、登録画像の認識率への影響は?
     A.ほとんど影響なく認識可能。ガングロ化粧でも認識の実験結果有。
     Q.誤検知率は?
     A.認識率はほぼ100%であり、殆ど無い。
     Q.60人/min.とあるが出勤時の人の動きはもっと速いのでは?
     A.駅の改札の速度レベルに合わせている。60人が一度に重なる例
       も少ない為、問題無いと考える。
     Q.すでに導入事例があるか?
     A.2012年度からの販売予定。

□ Panasonic:
   #i-Pro
  ・「映像セキュリティ」「オフィスセキュリティ」「ホームセキュリティ」
  の各分野別の最新ソリューションの提案。”映像セキュリティとして、
  (1)拡大したユーザビリティ、(2)進化したインテリジェンス、(3)新しい
  ネットワークサービスについて紹介。一例は、入退室管理、等。
    http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn110304-1/jn110304-1.html
   Q.登録画像との比較による認証機能もあるか?
     A.Yes。
     Q.認識率は?
     A.公式データではないが、ある実験では8割が正答(false positive,
       false negative含む)。製品化には90~95%以上が必要。
    2012年に製品リリースの予定。
     Q.某社では、60人/min.の仕様で展示されているが御社は?
     A.走る人は難しいが、通常歩行の人は認識可能、と考える。

□ 三菱電機:
   #DIGUARD
  ・入退室管理システムを中心にID・ログ情報を効率的に活用し、セキュリティ
   機器・設備機器の連携を容易に実現する独自のセキュリティプラットフォーム
    http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2011/0223-b.html
   Q.登録画像との比較による認証機能もあるか?
     A.認証機能は無い。IDタグとセンサーネットワークを融合させて
       誰がどこにいるか?は把握可能。さらに、その人数や好みにより
       照明や空調制御、のようにエコと連携した機能を提供。

   #量子鍵配送を用いたワンタイムパッド携帯電話ソフトウェア
  ・量子鍵配送を用いることにより、携帯電話端末間の通話の盗聴不可能を物理
   的に保証したワンタイムパッド携帯電話ソフトウェア。世界初。
   *NICT委託研究「量子暗号の実用化の為の研究開発」(H18~22年度)の成果の一部

□ シャープ:
   #検知機能付きカメラ
  ・130万画素CCDが捉えた異常事態を画像検知エンジンが瞬時に察知
   Q.予め登録した顔データの画像認識機能はあるか?
     A.その意味での画像認識ではない。侵入や異常行動の発生時に
       それを検知し、画像データを取得する。データ削減に寄与。

□ 大日本印刷:
   #IDカードと人体通信の連携
  ・所有するIDカードの内容を人体通信を利用してカードリーダへ通信、認証
   Q.IDカード所有者の正当性はどうやって検証するのか?
     A.本展示は、所有するIDカード内容の通信に人体通信を用いたカード非接触
    がテーマなので、所有者の正当性は検証していない。
     Q.顔認証等の他の認証方式との組合せや展示は?
     A.考え方、可能性としてはあるが、現在及び展示にはない。

□ 日本テキサス・インスツルメンス:
  #ローパワーRFガイド
    (ハード/パーツ中心の展示)


3月11日(金)

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3月11日(金)−IC CARD WORLDソリューションステージ
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■WS-43
 近未来のPOSAビジネス展望 〜POSA機能はこうして活かす!〜
    <講師:荒井 琢麿氏  インコム・ジャパン 代表取締役>
    (14:20〜14:46)	<参加者:約100名>
[概要]
     2008年に日本にても開始されたPOSA(Points of Service Activation)の
   現状紹介。大手小売様・カード発行会社に採用されており、
     コンテンツビジネスだけでなく、家電やスーパー小売り、サービス
   にも広がりつつあると紹介。

[所感]
   c)在庫なく、購入時点で存在という概念は、DELLの初期のパソコンビジネス
   モデルと同じ。ネット上での管理やIT技術を組み合わせた今時のビジネス
   モデルと感じる。発展の可能性はあると思う。
   "まとめ"の始まりで、地震が発生し、中断。


 <第19回 SECURITY SHOW 2011>
【3月11日(金)】
□ 潟lットプラン:
   #飛ばない無線LAN
   ・アクセスポイントの出力を通常の1000分の1に弱力化し、接続した専用
     LANシート(マウスパットのような素材)上でのみの無線LAN環境を提供
     Q.暗号処理機能は?
     A.SSIDやWAP,WEPの機能は、アクセスポイント側より提供。
   Q.既に製品化?
     A.企業向けにリリース済み。数年前のグッドデザイン賞候補。
     Q.価格は? ホームユーザも想定しているか?
     A.オフィス向け。無線LANサーバの10倍強の価格。

□ フェリカネットワークス:
   #NFC対応 (Near Field Communication:近距離むう線通信技術)
   ・FeliCa及び他の非接触ICカード通信方式(Type A/B)の対応チップ
     Q.国際標準規格か?
     A.欧米と日本が中心の規格。Type A/B採用の場合も
       当社のNFCチップが提供可能となるように通信規格を規定。
     Q.中国や韓国のメーカーも加入しているのか?
     A.中国や韓国は別仕様の動きがある。
  ・FeliCa対応サービスの展示:Edy,ANA,Suica,WAON,iD etc.
     Q.福岡の西鉄バス nimocaのFeliCaでの対応予定は?
     A.対応の情報は聞いていない

□ 潟_ブリュー・ビィ・ジャパン
   #セキュリティーペン
   ・印刷面にドットコードを含み、金券やタグの真贋判別や情報識別。
     情報を音でも再生可能。
     Q.印刷面上にあるのか?
     A.目に見えない形で印刷内容に含まれている。
     Q.最新の技術か? 特許は?
     A.英語学習の例もあり数年前からの技術。他社特許のライセンシー

□ セコム: ※認識率が疑問で再訪問、別担当に質問
   #「ウォークスルー顔認証システム」(仮称)*参考出展
  ・立体顔画像を使った歩行型顔認証システム
    http://www.secom.co.jp/corporate/release/2010/nr_20101227.html 
   Q.メガネやマスクをした場合、登録画像の認識率への影響は?
     A.無いとは言えない。アラームを発し、それらをはずして再認証を推奨。
     Q.誤検知率は?
     A.開発中であり、明確な数字は言えない。
    顔パターンも現状の35が最適かも含めて検証中。
    よって、2012年度発売の予定。

□ ソニー
   # シール型のFeliCa
    ・スマートフォン大のパッド型FeliCa, iPhone向け。
   Q.携帯のFeliCaのように、複数のサービスを提供?
     A.Edy, WAON等の各単体

□ 慨ecurityDESIGN
  # 米L-1 IDENTITY SOLUTIONのVision Access
    ・高密度・高機能3D顔認証システム(赤外線利用,3D Facial Recognition)
   # 韓3VR 顔検知デジタルビデオレコーダー
     Q.認証機能は?
     A.認証目的ではなく、不審者等の検知が目的。

□ 潟Wェイ・アイ・エム
   # eWarifuを利用した文書管理ソリューション
    ・文書をスキャンし、分割かつ暗号化。複数クラウド上で分割保存。
      顧客ファイルサーバへDLしてイメージ復元。
     Q.分割状態で検索は可能か? 具体的な暗号化技術は?
     A.分割時の検索は不可。具体的には言えない。

□ 潟rー・ユー・ジー ※札幌市のベンチャー企業
  # PitTouch
    ・音でスマートフォンへURL等の情報を通知(クラウド利用)、
   ユーザのアクセスを誘い、マーケティングへ利用
   Q.音がQRコードの役割か? 具体的にどのような情報か?
     A.Yes. 特許出願中の為、言えない (サービスID,etc.)

□ 鞄立情報システム
   # クラウドソリューション 
    ・HeartCore(コンテンツ管理),ChronosMate(勤退管理),
      HITRMD(販売管理),REDISuite(EDIソリューション)

他、省略。
                                                             
[全体所感]
   d)複数社から、画像認証の実用展示が興味を引く。機能、性能的にはS社が
     抜きんでているが、他社担当に「認識率ほぼ100%」と伝えると驚いていた。
     実際、それだけの性能がでているならば、2012年度製品リリースという点
     もやや疑問に感じる。最終日に再訪し、別担当者に質問したところ、認識
     率100%は、やはり誇張があった。但し、他社は個人登録の画像情報を数枚
     必要とするのに対し、S社は正面一枚のみ、側面はソフトで生成の点には
     アドバンテージを認める。
   e)三菱電機の量子暗号の実用化は人目を集めていなかったが興味を引いた。
   f)情報セキュリティEXPOやRSA confと比較すると、広義のセキュリティ製品が
     主流で、最新技術や研究的要素は少ない。一方で、"飛ばない無線LAN"や
     "音でスマートフォンへ情報発信"等、ユニークな視点の商品が興味を引いた。
     尚、"飛ばない無線LAN"のアクセスポイントとLANシートの開発は、東大内の
     ベンチャー企業。
  g)画像認識や画像検知、及び高精度カメラを展示するブースが多かった。
     認識or検知技術はその識別能力だけでなく検索スピードも早く実用
   レベルにあることを理解した。日本だけでなく、米・韓も同レベル。
   j)東北地方太平洋沖地震の発生時はセミナー聴講中であったが、揺れと会場の
     天井の一部落下により中断。余震が続き、展示会自体も15時過ぎに中止となった。
     携帯やネット通信が不通となり通信環境の弱さを実感した。また、展示会場
   及び自治体の対応の杜撰さや不手際等には呆れた。この経験は今後の参考としたい。


以上
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