第2回 クラウドコンピューティングEXPO

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###	参加報告:2nd クラウドコンピューティングEXPO	###

【会議名】第2回クラウドコンピューティングEXPO
【日 時】2010年11月10日(水)〜 11月12日(金)
【場 所】幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬 2-1)
【U R L 】http://www.aki.cloud-japan.jp/
【主  催】リード エグジビション ジャパン(株)
【報告者】江藤研究員

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11月10日(水)−特別講演1
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■CJ-1@
 フルレイヤをワンストップで実現する高品質クラウドソリューションの最前線
    <講師:海野 忍  NTTコミュニケーションズ(株)代表取締役副社長>
    (14:00-14:45)	<参加者:1200+α(立ち見有り)>
[概要]
     「キャリアが見たクラウド」と前置きしての講演。企業が安心して導入
   できるクラウドは、セキュリティ対策ができるクラウドとする。パソコン
   の紛失や盗難、データが手元に無い不安に対し、フルレイヤ(アプリ、
   プラットフォーム、ネットワーク、データセンタ)での対応が必要という。
   同社では、それをワンストップ(コンサルティング、設計、開発、運用)
   で提供、それがBizCITY。暫くは、パブリック、プライベート、自運用
   (オンプレミス)の共存後、徐々にハイブリッドクラウドで最適化される
     と予測。また、「利用から所有」の流れを指摘する。企業におけるICTの
     利用はルーチンワーク(守りのICT)とブレーンワーク(攻めのICT)に二極化
     する、コモディテイ化するルーチンワークはアウトソースして効率化で
     得た原資を、インソースであるべきブレーンワークに投資すべきと主張。

[所感]
   a)本年6月のInterop Tokyo 2010での講演*1と主張される内容はほぼ同じで
   あった。差分は、NTTコミュニケーションのクラウドサービスや具体的な
   ビジネス展開の話である。BizCITYの詳細はブースでも聞けるが、香港の
   デ−タセンターが欧米企業の需要により盛況、第二を計画中、や独のセキ
     ュリティ会社買収、南アのDimension Data社との連携等は日本のキャリア
     の海外進出という点で興味深い。かつての某社の失敗時と異なり、日本の
   企業の進出との連携や日香シンガポールのアジアントライアングル等、
     戦略性が感じられ、クラウドサービスの発展と併せて、今後に注目したい。
*1:http://www.isit.or.jp/lab2/semi/2010/InteropTokyo_100614/index.htm


■CJ-1A
 イノベーションを支えるクラウドサービス
 〜「共有」と「利用」で、今すぐ高まる企業競争力〜
    <講師:角 泰志  日本ユニシス(株)専務執行役員>
    (14:45-15:23)	<参加者:1200+α(立ち見有り)>
[概要]
     4部構成。「日本のICT活用の実態」ではクラウド利用比率から現状分析。
   米:57%、欧:31%、アジア:12%のうち、日本は数%。IaaSに限れば、
   米:93%、欧:6%、アジア:1%のうち、日本はコンマ以下。日本CEOの92
     %が今後のクラウド利用予定から、今後の日本でのクラウド重要を予想。
   また、「クラウドの本質」は「共有」と「利用」による"割り勘"効果で
   ありクラウドの真価は、ビジネスイノベーションによる高い企業競争力
   とする。後半は、日本ユニシスのIaaS、SaaS及び企業における具体的サ
   ービス事例の紹介。

[所感]
   b)具体的数値を挙げて、日本における今後のクラウド興隆の点は興味深い。
     後半の具体例の説明のように、今春までよりもクラウド活用例が多く、
   最後の「クラウドは実用段階!」の言葉と併せて、クラウドビジネス自体
   の増加とクラウド化による日本企業の競争力アップが期待できる印象を受
     けた。クラウド利用の現実解はハイブリッドクラウドという点は海野氏と
   一致。「クラウドの本質」は「共有」と「利用」という主張は、たぶん、
   対象とする時系列が違うと推測するが、海野氏の「所有へ」の話の後では、
     遅れている印象を受けた。本日の講師の中で唯一の資料配布は有り難い。


■CJ-1B
 企業経営や社会へのICTの貢献 〜クラウド・コンピューティングによる変革〜
    <講師:廣野 充俊  富士通(株)執行役員>
    (15:24-16:05)	<参加者:1200+α(立ち見有り)>
[概要]
     クラウドは、システムリソースの仮想化だけではなく、サーバ、ルータ、
   ロードバランスを含めた仮想化/マネジメントが必要、富士通はそれを実
   現とする。クラウドを支える技術として、館林システムセンター新棟、
   オンデマンド仮想システムサービス、グローバルプラットフォーム、
   マイクロソフト(Azure)とのアライアンス等。社会への影響としては、
   モバイルベースの保守サービス、農業分野、公共分野、バイオテクノロジ
   ー分野、交通分野、航空業界、スマートネットワークでの活用を紹介。
   企業連携によるサービスの融合が新たなサービスを提供、とする。

[所感]
   c)クラウドサービスの具体例として、社内でのソフトウェア開発環境のクラ
   ウド化、プロダクト開発環境のクラウド化に興味を持った。クラウド化す
   ることで様々な開発対象やプロジェクトが単純にパターン化できるわけで
   はないと考えるが、実際のところどうであろうか?社会への影響について
   はややラフな事例紹介に感じた。様々な適用可能性は理解するが、交通
   分野で車のプロ−ブ情報を利用して交通渋滞解消等、今後の成功に期待したい。


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11月11日(木)−特別講演2
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■CJ-2@
 ソフトバンクのクラウドサービス戦略について
    <講師:阿多 親市  ソフトバンクテレコム(株)取締役専務執行役員>
    (10:33-11:10)	<参加者:1200+α(立ち見有り)>
[概要]
     「ホワイトワークスタイル」の自社導入の背景、導入後の状況紹介と今後
   のサービス戦略の内容。PCの長期間経過による修理、セキュリティ対策
   関連する工数コスト削減の為、iPhone/iPad/シンクライアント化を導入。
   2010/7月の営業部隊1500名への導入により、端末コスト増にも関わらず
   ペーパーレスや残業削減により、6.2万円/人月、相当を削減。
     セキュリティ対策は、デバイスセキュリティ(ユーザIDと端末プロファイ
   ル登録)とネットワークセキュリティ(Internet通信の暗号化,モバイルデ
     バイス閉域サービス)により実現。2007年の大連でのオフショアセンター
     時のシンクライアント導入が始まりで、グループ全体利用の実績をベース
     に、世界にホワイトクラウドを顧客、パートナー、Softbankで展開予定。

[所感]
   d)ブースでのプレゼンと基本は同じ。但し、コスト分析の内訳やインフラの
   数字的説明を交えての説明であったため、説得力があった。印象に残った
     のは、「日本の常識は世界の非常識」として、他の講師の話でもあったが
     ブロードバンド回線の価格は日本が一番廉価であり、環境も整備されてい
   るという。例として、大連では、512Kb/lineが日本円で20万円/月という。
   そのような高環境を日本はうまく活用できているとは言えない。単純に円
   高だけの理由ではない、根本か何かが海外勢とズレているのかもしれない。


■CJ-2A
 イノベーションを支えるクラウド・コンピューティング
    <講師:吉崎 敏文  日本アイ・ビー・エム(株)執行役員>
    (11:11-11:53)	<参加者:1200弱>
[概要]
   IT技術の進化によりクラウドの流れは妥当と解説。IBMも社内のICT利用を
     クラウド化容易なTier4から最困難のTier1の4レベルに分け、その実施内容
   をベースにサービス拡充してきた。クラウドの価値は、"ビジネス・スピー
   ドの向上","資産の変動費化","セキュリティ・ガバナンスの向上","TCOの
   削減","新規ビジネスの創出"の5つとし、何を対象(スイートスポット)とす
     るかの見極めが重要。日本にとっては真の「グローバル化」が課題。クラ
     ウド検討の懸念事項として、既存システムとのデータ連携の回答が高いこ
     とを示し、パブリックとプライベートの融合、ハイブリッドの必要とシン
     グルサンオンやアプリのシームレス化のサービス提供を紹介。2010年はク
     ラウド導入が進んだが、コスト削減だけでなく真及び新のビジネス創造が
   "変える"と強調。

[所感]
   e)今回のEXPOで今春と比較しても、国内におけるクラウド利用実績の増加を
   感じるが、2009より増えていると講師の話でも明言された。また、国内CE
   Oへのアンケートで、クラウド懸念として従来の"コスト"と"セキュリティ"
    に加えて、"既存システムとのデータ連携"が高いのはその証拠である。SB
   も自社のクラウド実績をベースでサービス展開の意向だが、クラウドという
     言葉の以前から、社内で"クラウド"的取組を実施し、ユーザへソリューシ
   ョン提供しているIBMは、新興勢と別の意味で戦略的で大きな巨人である。


■CJ-2B
 クラウド&ビヨンドクラウド 〜コスト削減は当り前!時代は価値創造へ〜
    <講師:荒野 高志  ITホールディングス(株) 執行役員>
    (11:54-12:35)	<参加者:1200弱>
[概要]
     前半はクラウドの背景、歴史、紹介と一般の話。中盤は、システムインテ
   グレータのビジネスモデルとして、プライベートクラウドが法人向けの
     ハイブリッドクラウドとサービスを安価に提供するパブリッククラウドに
     二極化という。さらに、クラウド、スマートフォン、情報家電等のいろんな
   ものが融合する"スマートフュージョン"(造語)になるという。ビヨンド
     クラウド(クラウドの先の市場)としては、モノ情報の価値は無限とし、
     情報を売るサービス INFaaS(Information as a Service)と予測する。

[所感]
   f)"スマートフュージョン"と"INFaaS"という新しい概念が他講演と違って
   興味を引いた。講師の予測のとおりになるかどうかは不明だが、ビジョン
     としては面白い。個人的には、情報の重要性はクラウド上の存在に依存す
   るものではなく、SaaSの情報サービスの一つにすぎないと考える。


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11月12日(金)−特別講演4
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■CJ-4@
 ミッション・クリティカル領域を支える
 高密度クラウド・プラットフォームと、最新技術動向/事例紹介
    <講師:三澤 智光  日本オラクル(株) 常務執行役員>
    (10:30-11:11)	<参加者:1200弱>
[概要]
     「雲の向こう側を支えるテクノロジーを中心に」と前置きして始まる。
   次世代システムのあるべき姿は「作らないシステム」の実現、である
     として、開発期間短縮、簡素化統合、リソース集約、標準化IFを挙げる。
     クラウド・ソリューションの強化ポイントは4点、マルチ・テナント、
     高密度化、可変性(Elastic)、自動化。それらのインテグレーション・
   コスト低減とオペレーション・コスト低減を、Oracle Exadata Database
     Machine(DBサーバ)とOracle Exalogic Elastic Cloud(プラットフォーム
     SW)で提供する。 Exadataは"ストレージでのデータ処理オフロード"、
   Exalogicは"NW+マルチコア+メモリ活用"、によりI/O削減が特徴。
   今後はセキュリティが重要で、OSを排除しVMのハイパバイザ上でアプリ
   動作を提案。SWとHWの事前統合と最適の上記2製品でシウテム全体の
   コストを最適化する。

[所感]
   g)「世界の成功クラウドプロバイダの8割がOracle利用」「雲の向こうのIO
    量を減らす技術が無いとダメ」「ベンダ組合せでは最適とはならない」等、
   Oracle第一のメッセージが強すぎるように感じた。データのIO処理の無駄
     削減は他システムでも参考となる。また、Elastic computing(暇なリソー
     スを忙しいリソース環境へ)、オンプレミス、ミッション・クリティカル
     等の最近の流行語の意味・使い方が参考となった。


■CJ-4A
 ITインフラ最適化の勘所
 〜クラウド・コンピューティング活用の成功事例を交えて〜
    <講師:宮辺 裕 新日鉄ソリューションズ(株)常務取締役>
    (11:11-11:47)	<参加者:1200弱>
[概要]
     ITの今後の注目ポイントとして、コスト削減、変化への対応力、コンプ
   ライアンスとECOへの寄与を挙げ、「全体最適化」の実施が重要とする。
   クラウドは、メインフレーム、オープン/分散化、Internetに続く第4の
     潮流。セキュリティ、信頼性、利便性、継続性の各課題を解決しつつ
     適材適所に利用されると予測する。1990年代から、クラウド類似のユーテ
     ィリテイコンピューティングに取り組んでおり、中立的インテグレータの
     立場から、複数ベンダ製品の統合でも運用するクラウド管理ツールを開発。
   クラウドは構築後の運用が非常に重要であるとし、顧客の選択の幅の拡大
   と簡易化が必要とする。次ステップは、アーキ多様化、サービス多層化、
   を挙げ、クラウド+AR等のクラウドプラスを将来ビジョンとして紹介。

[所感]
   h)ソフトな語り口ながら、複数ベンダの統合によるクラウド化の必要性を主張
   し、前者と対象的な内容かつプレゼンであった。他社との共有や影響排除、
   データ格納機器の特定等、パブリッククラウドに反するユーザ要望など、
   既存資産利用やセキュリティ考慮からの現実的なリクエストの存在とそれ
   らへの対応と、クラウド活用の現場の一端が垣間見える。場合によっての
     ユーザ個別への対応を"メンバーズクラウド"と称しているそうで、ユーザ
    重視の実践が、巷に数多いxxクラウドや○aaSより足に付いている印象を
   受けた。


■CJ-4B
 企業のクラウド利用傾向とIIJのサービス戦略
    <講師:時田 一広(株)インターネットイニシアティブ 常務執行役員>
    (11:47-12:05)	<参加者:1200弱>
[概要]
     国内企業のクラウド利用傾向をIDC JapanとIIJユーザ調査により分析。
   SaaS利用が中心と思われているが、SaaSとIaaSが同数、HaaS/IaaSとPaaS
     が拡大中。PrivateとPublicの比率は7:3だが、今後はPublic増と予測。
   また、国内企業のクラウド市場拡大への課題として、@投資対効果の測定
     A信頼性/安全性/透明性の確保、B高度利用への対応を挙げ、特にAには
     PCI_DSSやSOX法等がクラウドを想定に対応すべきとする。米のクラウドプ
   レイヤー分析では、HaaS/IaaS企業の割合が高く、Private,Publicに均等
     分布、主要IT企業間での協業・提携が活発という。水冷式コンテナで外気
   冷却方式がフリークーリング・トレンドであり、主要IT企業が水冷式コン
   テナを開発・販売している。IIJもGIOサービスで、2011春から島根県内に
     外気冷却コンテナユニットのDC建設予定で、通年平均PUE*1目標1.1を掲げる。

[所感]
   i)IDC JapanとIIJユーザの調査比較にどういう意義があるが理解できない。
   1点だけ、外部サービスのセキュリティレベルに不安を持つ企業が多い一方、
     経営層は中間層よりも不安が少ない、という。達観か?腹が据わっているか
     ?無知か? 政財界の現状から推測するとあまり良いことには感じられない。
   コンテナ型は日本には法的制約があるように聞いていたが、他に"さくら
     インターネット"の北海道での取組もあり、各PUE*1値の実際値を確認したい。
     グラフや図が多用された資料は良い内容と思うが、文字が小さいのが残念。


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11月10日(水)〜11月12日(金)−ブース訪問 (報告レベルにないブースは割愛)
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 <第2回クラウドコンピューティングEXPO>
【11月10日(水)】
□ ソフトバンクテレコム株式会社:
   #ホワイトワークスタイル
   ・2010/7月より営業1500人にiPad配布
  ・iPhone, iPad, USBでPCのシンクライアント端末化
   ・営業、救急医療、中古車取引、車ショールーム
     Q.iPad起動でシンクライアントPCから画面移動の例あったが?
     A.ユーザの端末で優先端末を設定可能
     Q.自宅PCをUSB起動でシンクライアント化のリスクは?
     A.PCソフトは利用しない、シンクライアントなので問題ない
       (一部メモリは使用する)
     Q.ユーザ認証方法は?
     A.個人はidとpwd、端末には会社毎のprofileを登録
     Q.データセンタは?
     A.自社所有、国内にある

□ DELL(株):
   #デルのCloud(仮想化)プラットフォームを支えるネットワーク
  ソリューション
   ・サーバ、ストレージにより、クラウドプラットフォームを構築
   ・PCサービスだけでなく、サポートも提供

□ 富士通(株):
   #ビジネスのできなかったことをできるに変える。
   ・利用だけでなく所有(自社システム)との連携、Hybrid型を提案
     Q.クラウド間での安全な情報コントロール(2010/10/19プレス発表)
       の展示はあるか?
     A.判りません。
*2:http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/10/19.html

□ (株)東陽テクニカ:
  #サーバ仮想化パフォーマンス評価 Spirent TestCenter Virtual
   ・FW/IDS/IPSとしての検出機能を検証可能
     Q.ウイルスや攻撃パターンデータは最新に対応しているか?
     A.開発会社(Spirent)より提供される。(ウイルス対策会社との連携は不明)

□ シスコシステムズ合同会社:
   #NTTデータ社内システム基盤の構築(by NTTデータ)
   ・シスコUCS(Unified Computing System)により更新
  ・コスト削減、保守・運用性向上、CO2排出量の削減を実現
     Q.CO2 72%削減の算出方法は? 実測定?
     A.既存システムを種別にグループ化し、グループ代表値で計算。
       それをシスコUCSの仕様とで比較した計算値。
     Q.既存システムにシスコ製品は?
     A.既存にはない。なぜならば、シスコサーバはUCSが最初。
     Q.御社データセンタのPUE*1 (Power Usage Effectiveness) は?
    A.(私見として、)技術的にはGoogle並(1.2?)も可能。しかし
       日本の場合は、障害対応やリスク考慮する為、実際は。。。
    同じ環境、法制下であれば遜色はないと考える。



【11月11日(木)】
□ シスコシステムズ合同会社:
   #クラウドゲートウェイに適した仮想化セキュリティソリューション
  (by 潟宴bク)
   ・Cisco ASA 5000seriesのFW/IDS/IPS上でラックのJSOCで監視
   ・今後はシェアードGWセキュリティサービス、監視+停止を予定
     Q.500社契約の内、Cisco以外の装置は?
     A.Ciscoとマカフィーがほぼ同数程度(具体値は不可)。他社もある。
     Q.何名で対応?
     A.15名。但し、攻撃パターン研究やデータは研究部門と連携。

□ GMO ホスティング&セキュリティ(株):
   #OpenCloud構想
   ・従来のレンタルサーバ、マネージドサービスに加え、TrueCLOUD
   でメール,Web,ECサイトを提供
     Q.処理超えたら他パブリッククラウド利用でメール等のSaaSを提供?
     A.TrueCLOUDはSaaSではなく、IaaS
     Q.IaaSの実態あって"クラウド融合ポータル"とは?
     A.まだ実態なくコンセプト。ポータルは違うかも。

□ 富士通(株):
   #国内初 Documentum eRoomを"SaaS"で提供
   ・社内外の情報共有・コラボレーションをWebベースでセキュアに提供
     Q.クラウド間での安全な情報コントロール(2010/10/19プレス発表)
       *2との関連は?
     A.富士通研の発表は知らない。同様のことはこれでできる。
     Q.同じことを研究所がやっているのか?
     A.様々なユーザに向けて、少しづつ違うサービスを提供する。
*2:http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/10/19.html

□ (株)ネットワールド:
  #FORTINET 1台を論理的に分割、VDOM(仮想ドメイン)機能によるFW統合
     Q.仮想ルーティングでセキュリティ実現、の説明の意味は?
     A.各仮想ドメイン毎にルーティング。ドメイン相互で影響無い、意味

□ さくらインターネット(株):
  #2011秋、パブリッククラウドのデータセンタを石狩市にて稼働。
    北海道の外気利用により、PUE*1=1.11を想定。将来は、1.0xを予定。

□ アイシロン・システムズ(株):
  #ストレージサーバを容易に仮想化。最大144台を1ドライブ、10PB可能。
     Q.144台の制限は?
     A.バックボーンで最大144portの接続装置を使用の為。最近288port
       がリリースされたのでアップデート予定。増設だけでなく減設も可能。

□ (株)東陽テクニカ:
  #クラウドインフラのアプリケーション性能評価 Avalanche Virtual
   ・仮想化環境で、ハイパバイザ上にSWとして提供。
     アプリレスポンスタイムの測定、安定稼働の可用性を検証。


【11月12日(金)】
□ NTTPCコミュニケーションズ株式会社:
   #ip-WARP
   ・ロケーションフリーでセキュアなもう一つのオーバレイ・VPNサービス
  ・VPN,IP-VPNと異なり専用網は不要、Internet-VPNのように(?)アクセス
     回線業者を限定も不要。
   ・ユーザ側FA(ForeingAgent),NTTコム側HA(HomeAgent)だけで安価、容易
  ・特許取得第4231042号
     Q.プロトコル的にIPsec利用のInternet-VPNと何が違うのか?
     A.UDP/IPで動作。仕組みはSoftEther的。UDP4ポート限定、拡張可能。
     Q.NTTコム側終端、クラウドというならば拠点間通信や1対N通信も可能では?
     A.実は、次週にいろいろとイベントがある。SIPサービスも提供
     Q.セキュリティは3DES/AES以外の考慮は?
     A.2010年問題等も認識しており、対応の予定。

□ ニフティ株式会社:
   #ニフティクラウド
     Q.富士通グループで、富士通本体のクラウドと何が違うのか?
     A.富士通がIaaSに注力に対し、SaaSに注力している。IaaSも少々。
     Q.ユーザ企業に関し、富士通が大企業向けに対し、御社が中小企業向け?
     A.スタートアップ企業が多い。
     Q.富士通クラウド環境を利用しているのか?
     A.データセンタの一部利用はある。

□ NECビッグローブ株式会社
   #HeartCore_SaaS on BIGLOBE
    CMS"HeartCore"をBIGLOBEホスティングに組込み、提供する
    ワンストップCMSパッケージ
   ・トータルコスト削減、安全性と信頼性、システム保守はBIGLOBE対応。
     Q.リソースや処理能力不足の場合、自動的に提供のサービスあるのでは?
     A.ユーザ判断や画一的は増加では適切でない場合もある。
       レスポンス遅延等をトリガに要因調査し、最適に保守対応する。
     Q.ニフティはスタートアップ企業多いというが御社は?
     A.大手も多い。Web構築等の実績からの対応もある。

□ ソフトバンクテレコム株式会社:
   #ビジネスオペレーションサービス
   ・11/11発表の新サービス
   1)オフショアBPO(Business,Process,Outsourcing)センター
    :大連のオフショアセンターでのシンクライアント端末処理
    2)コンタクトセンター
    :電話オペレータの運営サービス
  ・12月開始サービス(予定)
     スマートフリート
   :iPhone,iPadによるナビ機能、及び、追跡サービス
   Q.ナビゲーション端末との違いは?
     A.GPS使用不可時の補助機能はない。追跡は差別化機能

□ 株式会社アールストリーム(RStream):
   #RstreamFM6
   ・Android OS2.2搭載のタブレト端末。2011年発売予定
   #RstreamA1
   ・Docomoから近日発売のAndroid端末(OS 2.1)
     Q.通信方法は?
     A.MVNO(日本通信)を利用。具体的にはSoftbank 3G。
       SIMロックフリー(なので、差替えれば、、、)
   Q.価格は? OS2.2対応版は?
   A.端末:6万円弱、月額4900円(?)でパケットフリー
       通信機能対応時点でDownloadで更新可能。


[所感]
  k)NEC、日立、au、Docomoが不参加で、一部の大手企業に見学者が多い。
    ソフトバンクブースは入口正面で、iPadの話題もあり、集客力が高い。
   次いで、NTTコミュニケーション、FJTの順。比較的小規模ブースが多い
     スマートフォンの各ブースもタブレット端末も含めて関心が高い。
   l)クラウドはコンセプトから実利用の段階に進んでいることが講演内容
     やブース見学から実感できた。SaaSから今後はPaaS/IaaSへとシフト
     も始まっている。PrivateからPublicへのトレンドで、将来的にはHybird
   を各社は見ている。春のInterop時点迄は、コスト削減や省電力がキー
     ワードであったが、既存資産連携と、削減コストで新ビジネス展開を
     謳う企業も多い。春に多く聞いたディザスタリカバリはあまり聞かない。
  m)SIMロックフリーのAndroid端末の展示が個人的には興味を引いた。
     Android OS更新にも対応しており、操作性も当然ならば他のスマート
   フォンに同じ。この手の端末ユーザが増えると海外端末利用者や利用
   期間の長期化等により、国内端末メーカは、一時的な特需はあるかも
   しれないが、長期的には厳しくなるだろう。海外進出が必須になると
     考える。


[全体所感]
   n)今年6月のInterop Tokyo 2010では、ユーザ利用の提案が主体であった
   と記憶するが、今回は、講演及び各ブース説明も実際のクラウド利用
   例が多いと感じる。話題や興味の対象技術が実際に利用される段階に
   入ったと実感できる。講演にあったように、それでも日本での利用率
   はまだまだ低いようで、本格化すれば、経済状況にも好影響を与える
   かもしれない。今回は、秋の初回かつ他の併設展示会もないためか、
     一部大手企業が不参加であるが、それでも見学・聴講者は多い。円高
   他の影響で日本経済の状況は良くないが、クラウドはそれを克服する
   有効な技術としてのポテンシャルとインパクトがあると考える。
   o)特別講演【CJ-1】【CJ-2】,【CJ-4】の申込はそれぞれ、2700,2300,2400人
     超えとアナウンスされた。約1200席は満席で立ち見もでて、関心の高さ
   が伺えた。各ブースも盛況。Interop Tokyoと比較すると、クラウドだけ
     に絞られている為か、企業関係者が多く、研究者や学生は少ない印象。
   p)会場予告によれば、2011もクラウドEXPOは春秋開催が予定されており、
   加えて、情報セキュリティEXPOも春秋の2回開催の予定である。
   この分野のトレンドも興味も、当分は尽きないようである。
   q)展示内容に関し、自社のプレスリリースの内容確認ができていない会社
   もある。同社幹部の講演内容が事実ならば、ぜひ情報の共有と重複の
   製品や開発の削減にクラウドコンピューティング利用を実践・徹底
   されることをお願いしたい。


*1:PUE = データセンタ全体の消費電力 ÷ 収容されるIT機器の消費電力


以上
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