合同オープニングイベントのご報告



九州システム情報技術研究所は、平成8年4月に福岡SRPセンタービルにて 施設オープンし、6月に下記のとおり(株)福岡ソフトリサーチパークと合同 でオープニングイベントを行いました。

多数の方のご来場をいただき、ありがとうございました。

                    記

1. 月   日 : 平成8年6月10日(月)〜11日(火) 2日間 

2. 場   所 : 福岡市早良区百道浜2丁目1番22号
          福岡SRPセンタービル 2F SRPホール

3. プログラム : 

6月10日 15:00〜17:00
記念講演:「インターネット最新情報」
講  師: 中村 正三郎 氏((株)ソフトヴィジョン)
参加者数:230名

6月11日 13:00〜14:30
基調講演:「様々な社会面に浸透するソフトウェア」
講  師:ディニス ビョルナー教授
     (国連大学ソフトウェア技術国際研究所所長)
参加者数:120名

6月11日 15:00〜17:30
パネルディスカッション「東アジアにおける情報技術 〜その動向と協調〜」
コーディネーター:
 荒木 啓二郎 教授
 (九州システム情報技術研究所・九州大学大学院)
パネリスト   :
 ディニス ビョルナー教授 (マカオ:国連大学)
 居 徳華      教授 (中国:華東理工大学)
 姜 教哲      教授 (韓国:浦項工科大学校)
 岸田孝一      専務 (日本:(株)SRA)
参加者:120名


合同オープニングイベント内容紹介
1. 記念講演「インターネット最新事情」
  (株)ソフトヴィジョン  中村正三郎氏
 インターネットの従来型サービスから新型サービスへの変遷、この1年での 急速な普及の背景および問題点、さらに今後の動向についてJava言語・イ ントラネットを中心にホームページ形式のパソコンプレゼンテーションにより 説明された。質疑応答も活発に行われた。

2. 基調講演「様々な社会面に浸透するソフトウェア」
  国連大学ソフトウェア技術国際研究所所長(マカオ)
  ディニス ビョルナー教授
 国連大学ソフトウェア技術国際研究所が開発途上国と共同で行っている鉄道・ 航空・国家予算・企業戦略・印刷出版などの社会基盤に対するソフトウェア開 発を紹介し、各インフラにおいて成り立つ基本法則を解明し、それらの法則に 則ったソフトウェア設計が重要なことを強調された。

3. パネルディスカッション「東アジアにおける情報技術 〜その動向と協調〜」
 本研究所の研究室長を兼務する九州大学 荒木啓二郎教授のコーディネーシ ョンにより、中国・韓国・日本・マカオの順で4人のパネリストから各国情報 技術の動向と産学共同研究のあり方についての意見を交わした。各国とも高い レベルでソフトウェア設計ができるシステムインテグレーターの不足が特に指 摘された。

(1) 中国 華東理工大学 居 徳華 教授
 中国は第9次5か年計画においてゴールデンプロジェクトを推進中で ある。これには全国規模の光通信網構築や金融・保険・商業部門のIC カード化などがある。特に上海は21世紀には世界の経済・金融・貿易 センターになりたいと考えている。しかし、現在情報技術に関しては外 国に支配されている。
(2) 韓国 浦項工科大学校 姜 教哲 教授
 韓国では121社が情報産業連盟に加入しているが、そのうち財閥グ ループに属する33社が全体市場の63パーセントを占めている。産学共同 では、教官が補助金のために研究領域を変えていく弊害が出ていたが、 最近は大手企業が大学のキャンパス内に研究所を設立し共同研究を進め ている。
(3) 日本 (株)SRA 岸田 孝一 専務
 日本の情報産業は不況からゆっくりと抜け出してきている。しかし、 ソフトウェア産業市場はアメリカに圧倒されており、人を育てていくこ とが重要である。日本では1987年に初めて産学共同のSDAプロジ ェクトを設立し、ようやく産学協調が定着してきた。
(4) マカオ 国連大学 ディニス ビョルナー 教授
 情報技術の推進方法は中国がとっている国家主導型には反対である。 あくまでも自由競争がその駆動力になるべきである。ソフトウェアは、 量ではなく質であり、目減りすることもないので、大学と企業の協力や 開発途上国への技術移転も重要である。


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